少し呼吸を止めてみる呼吸法って、やはり衝撃
ツアー中に読んでいた「人生が変わる 最高の呼吸法」という本のことを、先日こちらに書きました。
実は深呼吸はよくないらしい(深呼吸そのものよりも、大きく吐くことが問題)、そして二酸化炭素が実は超重要だよ、っていう、常識から考えると衝撃的な内容。あと、ため息やめようってことも笑。
二酸化炭素がなぜ必要か?という根拠が少し足りなかった気もしたので、補足しておくと、二酸化炭素は、血管拡張する働きがあることがわかっています。
猫に炭酸ガス=二酸化炭素を吸わせるという実験についての文章を読んだことがあります。(そのことが倫理的にいいのかどうなのか、という話は別にして)
例えばいま、炭酸ガスを猫に吸わせますと、血管口径は増加し拡張してきます。炭酸ガスを吸わせるのを止めますと、少しづつ縮んで来ます。
http://square.umin.ac.jp/TNMT/SHOKO/287.htmlより
逆に、酸素は血管収縮作用があり、酸素が少ない時に血管は拡張します。なんだか意外ですね。
これは、酸素が少ない=バランス的には二酸化炭素が増えている、だから血管が拡張する、ということなのかもしれませんね。
二酸化炭素は血管を広げておくために必要だ。二酸化炭素は排出物で、身体から捨てるだけのものと誤解されがちだが、酸素が身体のすみずみまで届くには血管が広がっていることが必須。つまり二酸化炭素にも役割があるということだ。
「ICEMAN 病気にならない体の作り方」サンマーク出版刊より
二酸化炭素は血管拡張させる→酸素を行き渡らせるためには、血管が広がっていることが必要→だから二酸化炭素は重要、ということ流れです。二酸化炭素は、ただの排出物じゃないんですね。
深い呼吸とは何か?
ところで、「浅い呼吸は良くない、深い呼吸が大事」と今まで何度も聞いた気がしませんか?これが、深呼吸が良い、という認識に繋がっていったんじゃないかと思うんですけどね。
では、そもそも深い呼吸ってのはどういうことなんでしょうか。
深い、という言葉を「一番上からの距離が長い」と定義を適用するなら、
「深い呼吸」とは、「肺の一番上から一番下まで空気を送り込む」ということ
「人生が変わる 最高の呼吸法」かんき出版刊より
鼻呼吸でなおかつ腹式呼吸をしていれば、横隔膜を動かすことができ、吸った息を肺の一番下、一番底まで届けることができます。
だとすると、深い呼吸とは、鼻呼吸なおかつ腹式呼吸、ということになるでしょうか。
しかも、鼻呼吸かつ腹式呼吸を実践すると、音は聞こえず、動きも見えないので、深い呼吸とは、軽く静かな呼吸である、とも言えると思います。
今までの深呼吸のイメージとは違いますね。
吐いてからしばらく息を止める呼吸法ってw
この本の中で、正しい呼吸法とはどんなものか?と定義しているのは…
鼻呼吸で、腹式呼吸で、リズムが一定していて、吐いてから小休止が入るのが正しい呼吸だ。
「人生が変わる 最高の呼吸法」かんき出版刊より
たぶんこの文章だと思うんですけど、割とサラっと書いてあって、ハッキリと明確に書いてあるかっていうと、そうでもなく。
え?って感じなんですけど笑
一番最後の吐いてから小休止が入るってのは、かなり難しいですね。呼吸を止めるっていうことですから、これを無意識にやるのは、ほぼほぼ無理でしょう。苦しいでしょう笑。
鼻づまりにも効くらしい呼吸トレーニング
無意識の呼吸時に、呼吸を止めることをすぐ実行するのは、かなり難しい為、トレーニングが必要だと思います。
正しい呼吸の為のトレーニングが「人生が変わる 最高の呼吸法」にいくつか紹介されていました。
例えば…
「1回の呼吸の量を減らし、なおかつ呼吸のペースも落とし、我慢できる息苦しさにする」
「鼻から普通に息を吐いた後、鼻をつまみ息を2〜5秒止める。10秒間、鼻で普通に呼吸する。この手順を繰り返す」
「小さく息を吸い、小さく吐いた後、鼻をつまみ呼吸を止めて、歩けるところまで歩く。呼吸を再開した時も、いわゆる深呼吸はしないで、なるべく通常の呼吸を心がける。1、2分待ち、同じ手順を繰り返す」
「人生が変わる 最高の呼吸法」かんき出版刊より
息を止めるか、呼吸を少なくして、少しくらい苦しみなさい!というトレーニングのようですね…。なかなかのstrict teacher笑 どのエクササイズも我慢しすぎは厳禁らしいので、気をつけましょう笑。
上に書いた3番目のトレーニング「鼻をつまみ呼吸を止めて、歩けるところまで歩く」これは強力ですね。
これは、鼻づまりを治すエクサイズでもあるんですが、僕も花粉の時期で鼻詰まってる時にこれやってみたことあるんですが、苦しさに爆死しました笑。
あと、鼻つまんで外歩いてると、周りの方の視線がいい感じになります。周りの人の目が気にならなくなる、もしくは、ある意味注目を集めるエクササイズとしては、とても良いかと思います笑
いや、実際にこのエクササイズをしばらくの期間繰り返すと、鼻づまりがよくなるらしいですし、本で紹介されていた喘息の方向けのエクササイズも、やっぱり息を少し止める、というものでした。喘息も呼吸過多がかなりの原因になってるみたいですし。
この呼吸を止めてみるトレーニングを行う目的は、呼吸量を減らすクセをつけることにあって、それにより二酸化炭素のロスを減らす→酸素を細胞に行き渡らせる、という流れになるんでしょうね。
先日少し紹介した「ICEMAN 病気にならない体の作り方」にも、苦しすぎないレベルまで呼吸を止めることは、血流を良くし、体温をあげる効果があり、結果的に免疫力が上がるので、良いと書いてありました。
苦しいとは思うんですが、これからの花粉の時期に、適度な苦しさで試してみては試してみてはいかがでしょうか?←人ごと笑
まとめ:正しい呼吸法とは?
では、結論として、正しい呼吸法とは、何なのか?と言うと、
鼻呼吸かつ腹式呼吸、また、軽く静かで呼吸量は少なめ、ってことでいいんじゃないでしょうか?独断笑
吐いてから小休止できる方は、無理しないレベルで行うってことで。
しかし、ここで一つ疑問が湧き上がってきます。
睡眠時無呼吸症候群って色々問題になってますよね?体にめちゃめちゃ悪いってことで。脳に酸素が行かない時間があって、直感的にもやばそうだなって思いますし。
でも、少しの間、呼吸を止めるのが良いということなら、実は体にそんなに悪くないんじゃないの?って思っちゃったりして。。案外血流が良くなってんじゃ?とも思ったりして。
あまりにも長い時間呼吸しないのが問題、ってことなんでしょうかね??
ちょっと時間がある時に、調べてみようかなと思います。
ではまた。